2015/02/19

白堊の痕


白堊の孤独の中。
澄み渡る碧い空と海。
無音な景色が広がっている。
僕は透き通って、誰の目にも透き通って。


手を伸ばしても素通りしていく小鳥たち。


涙さえも。


涙さえ、僕の空洞を落ちていく。
白堊の床にわずか滲んだ痕だけが、
わずかに僕でした。

2015/02/12

霧傷


朝霧に問う
産まれてきたことを問う
この体に産まれてきたことを問う
どうしてあの愛じゃなきゃいけないの

夜を知ったときから
もう容易く傷付くことはない
闇夜は答える
どうしてあの愛でなければいけないの

陽は切情に僕を殺す
屍を優しく吐き出して
醜い僕を優しく晒していく

2015/01/30

弱反吐


夢中でいないと
泡になりそうで
クリームソーダの泡みたいに
簡単に弾けたくないから
僕は
炭酸ジュースにはなりたくない
反吐でいい
反吐になるまで
書いて 描いて 腐って

ふと止まった思考が
シアン色を違和感でかきまぜてる

2015/01/07

卒業


いつもつい
きみのみぎ

満たされない馴れ合い
別れ変わる
遠退くnote
軋む意識