2021/12/31

罅割れた視界で






痛みに征服された僕は
汚物でしかなく

ただ同じ景色を眺めて
最低限の呼吸を繰り返して
最低な命を繋いでいる

なにもできないのなら
意味はないのだ


なにかをできても
意味はないのに


ただひたすら呼吸を繰り返すだけ


2021/12/18

水たまりらぷそでぃ


空を踏みにじった


跳ねた水しぶきに

君の影が映ったような気がして


僕の湿気た感情が

少しだけマシに近づいた



2021/11/15

LETTER(レッテル)/歌詞


僕の軋む音が蟠る底を囀り彷徨う
絶望を与えるには足りな過ぎて
白い頁に不協和な音符を磔る

止まったままの物語が新たに動き出すと
臆病者の軽薄な味がした

君の葬る花が憐れみの空を遮り揺れている
希望を奪うほどに刹那的で
黒い花片に穢れた祈りを捧げよう


音が零れていく
価値の無い小節を嘲り

僕が軋む音
夜の中に解けて
確かな光りを奏でる

最期の花が裂いた


2021/10/03

最期の花



空鳴キ灯散ル。


暗闇を裂いた傷は

誰の心にも咲かず

  何も照らせず


僕は消えゆくだけ。



2021/08/03

共犯色




真実を閉じ込めようと思う、二度と夢を見ないように。

どれだけ塗り重ねても
その奥は傷だらけで

痛みは僕を許してはくれない。






カナシミニトリノコサレル





だから、
描いた螺旋が乾く前に僕は死にたい。




未完成の蝶とともに。


2021/07/16

終点にて

なにかの感情を
どこかの果てで
残忍に切り刻む


弱い自分を切り離す

弱イ自分ヲ切リ離ス


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叫びたくても声が無ク
伸ばしたくても手が無ク

刻まれた僕が泣ク


僕は亡く。


2021/02/18

冷たい罪


少しだけ心を委ねる

僕の心と温度がきっと似通っている


ねえ

雪になったらすべてを覆い隠せるかな

なにもかも閉じ込めてしまえるかな

その下にどんな冤罪があろうとも



2021/01/22

日千切れて影暗む


僕は優しいニンゲンじゃないし、悪(アク)というわけでもないけど、花を咲かせるには及ばないほどの灰㌨ダ。噛んだらザリザリいうぐらいには悪なのだ。吐き出した唾の中で、あなたを憐れむぐらいには優しいのかもしれない。

蟠る底を、囀り。視界に歪め。不協和音を漏らし。そうして誤魔化している。

絶望を与えるには足りなすぎて。咲かない花を踏み躙る。無き声で叫ぶ。届かぬ思いを吐露する。

そうして僕は影に暗んでやがて消滅する。

2021/01/19

虚殺非事


黒い影は夜に葬られ。
この腐敗しきった脳の中身を削いで、文字の一つ一つに象ることが出来たらそれでいい。誰の目に染みなくても、誰かの心に映らなくても、通り過ぎられるだけのカタマリだったとしても。踏み潰されたとしても。やがて跡形も無く消滅したとしても。