2022/07/23

「墜落」の果て

 
僕とあなたとの間には柵がありました。
とても頑丈な、見えない隔たりがありました。
本当のあなたに触れることはどうしてもできませんでした。

時が経ち、いつしか触れることは諦めました。
ようやく気付いたのです。
初めから僕はいなかった。
あなたのなかに僕はいなかったのです。


苦しみは全部嘘だった。
なにもなかったんだ、僕のなかにも。

2022/07/14

日が沈むまでに


痛みトイウナノ重圧に殺されかけてる。
ノイズは常に僕を狂わす。
僕の気配を抹消してくれないか?
今すぐ。

ニンゲンという名の腐敗の入れ物に巣食って、
惰性で生きてる。
ずれたチューニングで音を見る。
あなたを傷つけるメロディすら紡げない。
日が沈む、もうすぐ。

完成間近の音を残したまま。