2022/11/15

幻灯


光は平等には届かず

僕の影を黒く塗るばかり

未来は不公平に嗤いながら

薄日を洩らしてる


僕は黙然と

残る惰性を踏む

影が重なるまで



2022/11/05

不断

必要なものほど壊れ無くなっていく

脆さは常に孕んでいる


必要でない私は

図々しく

珈琲の残る舌で

哀しみの句をなぞる