ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
檻の中は孤独過ぎた
君はもう扉を開けようとはしなかった
檻の外から
黒い涙を流す僕を見つめて
楽しんでいただけだ
檻の中は清潔過ぎた
君はもう僕を傷付けようとはしなかった
汚す価値のない哀れな人形を
蔑んでいただけだ
檻の外で
君が最後に僕に与えた最大の傷は
解放という名の罰だ
存在していたくない。
奴が生まれた時、私は、既に──
いなかったのだ。
人知レズ咲イタ花
蹂(じゆう)に自由躙(じゅうりん)され
至みは痛る
彼(かな)しみの悲方(かなた)に
滲が虹む
苦わせた狂しみに
病みを闇