
存在無く、その場所で浮遊しているだけにすぎない。
死ぬとか生きるとか、もうどうでもよくて、ただ規則的に呼吸を繰り返している。
何にも興味を持たず、ひたすら文字を、打つ。
活字を重ねる世界が生き場所であり自分である。
げんじつとはなんだろう。
雲…
わたがしみたいな甘だるいものがベタベタとまとわりついた。
ぼくはゆびさきを服のそででぬぐった。
不快なもの。
いや…不快なのはぼく自身なのか。
あなたにとって、私はどうでもよい存在でした。
都合の良い、とでもいうべきでしょうか。
こどもが飽きたおもちゃを放り投げるように。
部屋の片隅に確かにいて、時々、壊れかけのおもちゃをひっぱりだして遊ぶ。
今ではもうおもちゃのことなど忘れているのかもしれません。
救われなき私。
報われない俺。
むだなぼく。
無表情でカタカタとキーボードを打つ。
そうしてこきゅうをくりかえす。
いつか朽ちるまで。
ぼくは。俺は。私は。