2016/06/18

そういう軌道で起動する


青い空からノイズが垂れる

黒いノイズが垂れる

腸がはみ出したみたいに

そういう軌道だったから


弱い僕から言葉が漏れる

虚飾の言葉が漏れる

そういう軌道だったから

そういう軌道で

反吐を散らしながら

偽善者装ってる

2016/06/16

、 不  協和。 音


夜を警告する夕日に不覚にも見惚れた。

明日を指す花片に心が華やいだ。


曖昧な境界線の上で、
乱雑は飛び散り、屈折して僕に届く。

2016/06/09

消失ノ色ーゼ


必要とされない自分がどんなにあがこうとも

文字は消失する

誰の目にも 

誰の心にも



ひへんも 

きへんも 

ぎょうがまえも

ゆうべも 

構成されることなく崩れ落ちる



真白なノートが完成したら

二十四時間後、直ちに燃やしてほしい。

2016/06/08

手垢味チヨコレヰト


これはもう、
血なのか蟲なのかチョコレートなのかわからないほど

頭のなかの左上のあたりが混雑しています。
甘い匂いは、

血なのでしょうか蟲なのでしょうかチョコレートなのでしょうか
ぐずつきながら溶け出しています。

ヌルい温度が僕を支配してる。
ダルい文字が浮かび上がる。

そうしてユビノサキは、死へと向かいながら言葉を刻むのです。

たいそう不味な、モノガタリを綴ります。

2016/06/07

濁点の空


無感情/無言葉/有孤独 

何故に

孤独を従えて此処に或る? 


誰に突き刺す

無い感情を 


手応えなどなく 

誰もが通り過ぎる 

有る私を

 

誰にも私は映らない 


無意味な言葉並べて 

有意義に広がる空に

ただ一点の汚濁となる