2016/06/08

手垢味チヨコレヰト


これはもう、
血なのか蟲なのかチョコレートなのかわからないほど

頭のなかの左上のあたりが混雑しています。
甘い匂いは、

血なのでしょうか蟲なのでしょうかチョコレートなのでしょうか
ぐずつきながら溶け出しています。

ヌルい温度が僕を支配してる。
ダルい文字が浮かび上がる。

そうしてユビノサキは、死へと向かいながら言葉を刻むのです。

たいそう不味な、モノガタリを綴ります。