2016/07/09

栞葬


もしもあした
物語が途絶えたら
次の空白のページには花を挟んでほしい


いつか…
忘れかけの本から
薄ぺらな花びらが落ちて
拾い上げたその手で握りつぶしてくれるのなら
時の砂のように零れたい



だけど…
物語が捲られることは初めからなかった
1ページも






誰にも愛されない人生よ、さらば。