2017/05/02

白い底


朝霧が悲しいほどに白かった
タバコの煙がどこをくぐっていったのかもわからないほどそれは
行方を閉ざしていた

朝霧は悲しみを濃くさせた
足元から深渕が広がってどこまで続くのかわからないほどそれは
底まで・・・
底まで・・・

白い重なりは沈む
僕の悲しみも沈む
其処まで