2018/07/14


吐き出す吐き出す吐き出すみんな
欲望虚栄嫉妬憎悪
掻き出す掻き出す掻き出すぜんぶ
黄ばんだ液無くなるまで絞り出して
それでもすぐに肥溜めみたいに溜まってく
欲望虚栄嫉妬憎悪のカタマリが

2018/07/13

冷たい色

視界に収まりきれないほどの空を眺めていたら、
雲はどうやらリアルではないような気がしてきた。
だとしたら僕の背中にある羽はリアルなのかもしれない。
今ならゆける、




羽を広げて堕ちてゆく。

あの冷たいアスファルトに向かって。




叩きつけられた脳から僕の思考が飛び散った。
割れた眼球で見えたのは嘲け笑うあなただった。
街は現実に溢れていた。

鮮やかな景色を閉じる。

2018/07/08

ジャムトーストのゆーーつ


ケータイが壊れました。
誰とも繋がれないケータイの残骸にバターを塗りました。
ジャムトーストにアドレス帳を挟みました。
トイレにオーブンレンジを流しました。
下水のどこかでチン、と音が聞こえました。
ボクはあつあつのヨーグルトを食べました。
ひどくダージリンティーが恋しいのです。
ボクが唯一まともになれたのは、あなたが煎れた紅茶を飲んだときだった気がします。




ジャムトーストは憂鬱にボクを見放した。
残骸は無となり、テーブルの隅で在る。