2019/01/10

静寂を侵蝕する黒い粒子から逃れるためのカラフルな遮断


いつしか時をはぐれて蹲っていた
ここには何も聞こえない何も届かない


違う、
聞こえないのは耳を塞いでいるからだ
届かないのではなく自分で拒んだ
傷つくことに恐れ自分を守ったつもりでいたけれど最終的に、



あなたを傷つけたのは、僕でした。




塞いでいた耳から手を離すと規則的な音を立てて時は動いていた


僕だけが間違った影、でした。

2019/01/07

静寂を侵蝕する黒い粒子


鋭利な光りが僕を傷つけるから、

僕は夜の中で生きよう。

安らかなる夜に包まれて眠りに就きたい。  

夜はすべてを覆い隠してくれる、

僕のことも。


そうして闇の隙間から

鋭利な光りが誰かを傷つけるのを見届けよう。 


安らかなる夜の中で呼吸を繰り返し、

この身が朽ち果てるまで。