2019/09/24

Glow/花

僕の果てに

哀しみの花が咲く


君は泣いた

それは僕がいなくなったからじゃない、

愚弄する相手がいないからだ



いつか花は咲き乱れて

僕の痕跡はもうどこにもない



2019/09/22

『最期の記』


時は狂いなく、そこにいる。
手を伸ばしても掴むことができない。


だけど時は、いる。
長針をぐるぐると逆回転させて、僕を惑わす。


「狂ってる」
僕は独り言ちた。


油断をすれば引きずり込まれる。
自分の意志で進まなければ飲まれてしまう。
濁った水のように循環が出来なくなって、朽ちていくことになる。一刻も油断は出来ない。


それなのに。


君は狂いなく、先にいる。

僕だけを置いて。

君は時と添い、進んでいる。蝶のようにひらひらと舞い、飛んでいく。僕は手を伸ばす。

 ……もう、届かない。

 秒針は、残酷に僕を切り刻む。

 赤い光りは眩し過ぎたんだ。



光は遠く、
尊く。
僕を置き去りにした。

2019/09/20

散る散る朽散る


花 び ら 散 ル                       

果         till


く                                                       till


                        till




                                                           






                                      till



            ・・・満ちるまで

2019/09/14

オートマタ


陽が沈む。
今、何年の何月何日で何時なのか。
暗闇に紛れ込んだ僕──


嘔吐に喘ぐ人形の僕──


牢獄の中で壁を掻く

貨物列車の通過音が
僕の感情を軋轢していく


嘔吐に喘ぐ人形の僕──


陽が昇る。
今、何年の何月何日で何時なのか。
薄日に紛れて僕という人形がまた誕生した


新しい僕──
牢獄の中で弦を掻く


いつか壊れるまで孤独を可動している

2019/09/11

踏み潰された、赤。


誰が僕を殺したのか?

もで度何

痛みはいつでも僕を刺して

僕は何度でも堕ちてゆきます。


…るれさ殺もで度何

ここにあるものすべて

あなたに必要なものではありません。



僕はくだらない幻想をで塗るだけ。

けだるいてべ並を葉言な味意無


もしも僕を見つけたら視界を塞いでください。

もう痛みを与えないでください。


孤独な暗闇の中、を探した。

壊れたを拾い集めてカタチにしたとき、

僕が、終わる。



にのなけだいたりわ終にか静だた