2019/05/06

毀叫 -ĸıĸʏou-


何年経とうとも変わることなく

僕は未だ同じ場所にいる



きっとあの場所で死んだのだ。

あの冷たいアスファルトの上で。



手をかざして透けて見える景色は誰のもの?

街ゆく人たちはみんな誰かのもとへ帰る


みんな誰かがいるのかな



・・・僕は誰のもの?



こんなに広い空なのに

こんなに広い空のなか

僕はひどく空洞なのか



誰にも映らない僕

誰のものでもなく

なにものでもなく




裂けてしまったあの日に声を置いてきた。

どんなに助けを呼ぼうとも、

もう誰にも届かない。




もう誰にも届かない

誰にも