ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
壊れた虹から色が零れ、
割れた陽から光が消え、
僕という殻が滅びていく。
僕は、忘れるのだろう。
生きたことを。
散る花の匂いすら。
君を愛したことも。
不覚にも。
深く、
迷う。
もう二度と抜け出せることはない。
どこにいても。
何をしていても。
忘れることはないのだ。
面影は尊く、
揺れる花にも重なるほどに。