2023/04/19

あいいろのおと



どれくらい、見離されたのかわからない。

それくらい遠くにいた。

したたかに夜を描いて、あいいろの空をゆうゆうと泳いでいる。



孤独に縁取られた月が、孤独の影を落とした。

絶望の隅で僕は沈む。




どれくらい経ったのかわからない。

あいいろの背に僕はいた。

夜が鳴いた。