ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
どれくらい、見離されたのかわからない。
それくらい遠くにいた。
したたかに夜を描いて、あいいろの空をゆうゆうと泳いでいる。
孤独に縁取られた月が、孤独の影を落とした。
絶望の隅で僕は沈む。
どれくらい経ったのかわからない。
あいいろの背に僕はいた。
夜が鳴いた。