2023/06/14

疑片ノ完(ウタカタの缶)


ひたすらに痛みと吐き気に耐え
ひたむきに時だけを見つめている
目の奥で喚いてる、
闇を搔き毟るほどの強さで。


時を刻む音なのか

命を削る音なのか


…生きるという罰を

苦しむために与えられている


ひたすらにもう二度と「無い」と
いたずらでも生まれ変わることはもう無いと
心の底から願うんだ、
陽に搔き消されそうな弱さで。