
すべての敵が僕をもてなす
僕の愛想笑いの奥で
新たな刃先が産まれる
すべての敵に贈る
醜く膿む歪んだ裂傷
君は知らない
僕がどんな軽薄さを抱えているのか
君に見せる傷の内側で
絶望の細胞を作り続けていることを
痛みを塞がれた唇は
どこで叫べばいいの?
なにも聞こえないふりで僕の皮膚を破く
その指先の凶器の鈍い輝きに
カイラクを映して
苦い
苦い
記憶のFilm
赤い
赤い
痛みのkakera
戸惑いに溺れそうになりながら
繊細な糸口をたどる
閉ざされた行き先の向こうに
あの人がいたとして…
記憶の淵で
今君の名を叫ぶ