2013/07/30

雨恋いᵃᵐᵃᵍᵒᵎ


薄暗い空を見上げて少し寂しく思った。

かざした手のひらにはもう雨粒が降りてこなかったから。




  止まないでいてくれたら
   傷口が乾かなくてすむのに。





痛みは君とともに。常に。

染みている。




雨上がりイカれたMUSICを垂れ流しながら

甘だるいコーヒー飲んで僕の欠陥を補いたい。





2013/07/27

つらぬく雨情


触れてもいないのに
雨音は冷たく
俺を突き刺す


積み損ねた言葉は

無情に


俺を突き放して



雨の終わりに
「消滅」の賛美歌が
孤独を深く深く貫いていく



2013/07/15

月曜日よりの吐瀉


                                                             破壊される脳


抉られる体内      



       すべての私を奪う



私を奪う私のすべて 




奪ばれる、すべての私を        




        どうか早く殺して




2013/07/07

錯脳◯△


階段を走る
上に下がったり
下に上がったり
行き先がわかりません


車で走る
右に左折したり
左に右折したり
目的地がわかりません


気持ちが走る、
俺は私であり私は僕。
生き場所がわからない。
どこにもない、
なにもない、

2013/07/02

夜ノ色。



やけに静かな感情を持って、そっとカーテンを開けた。

外は、闇と白の静寂を奏でていた。

完成間近のキャンバスを盗み見ているような、

そんな後ろめたい気持ちで、静かな感情を撫で下ろした。


冬生まれでもないのに、ひどく雪が恋しかった。


終わりの近づく音がする。
時期、なにもなくなるような。