2013/07/02

夜ノ色。



やけに静かな感情を持って、そっとカーテンを開けた。

外は、闇と白の静寂を奏でていた。

完成間近のキャンバスを盗み見ているような、

そんな後ろめたい気持ちで、静かな感情を撫で下ろした。


冬生まれでもないのに、ひどく雪が恋しかった。


終わりの近づく音がする。
時期、なにもなくなるような。