ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
霧の向こうに見える一筋の光を頼りに
組み立てた翅の粒がつぶれる、
誰にも触れられもせずに。
偽の私が逝く
振り返った後に残る頼りない筆跡
紡いだ言葉が消滅していく
偽でしかない
偽者でしかなかった
霧はどこまで続いている?
あの光は蜃気楼だとわかっていても。
それでも飛びたかったんだ。