2019/11/11

赤が僕を綴じるとき

 
呼吸を殺して考えた。
僕にソレをもたらすものはなんなのか。
ヤツはどんどん迫りくる。
考える余地はない。

世界が赤に閉じるときに僕は気付く。
逃れる方法など無い。


醜い僕から醜いモノが落ちて、美しい服を着た美しい人々が顔をしかめた。正常が正義だと青い鳥が囀った。