2022/03/30

螺る。


うすぐ影が産まれる。
僕は毛布に包まり、目を閉じた。
静寂の中、産声を聞いた。
外ではまた一日が始まったのだ。


同じことの繰り返し、


僕の声がカーテンに遮られて落ちる。
言葉の残骸は、カーテンの隙間から入る薄陽によってわずかに影をつくるのだろう。


同じことの繰り返し、
同じことの繰り返し、
同じことの繰り返し、


うんざりしながら今日も眠りに就く。
部屋中に溢れた言葉で窒息する夢を見る。
「同じことの繰り返し、」に溺れて沈んだ僕の残骸に陽は届かず。