ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
いつかふたりで行きたかった
約束したあの場所に
もう二度と温もりを感じることはできなくて
ひとりぼっちの私だけが色のない世界で
色を持たずにここにいる
降り始めの雨が花を赤く染めて
おそろいのブレスレットを赤く濡らした
瞬く警戒音が通り過ぎる
いつかふたりで生きることができるのなら
その手を放すことはないだろう
幻想を雨の中に──