いつかふたりで行きたかった
約束したあの場所に
もう二度と温もりを感じることはできなくて
ひとりぼっちの私だけが色のない世界で
色を持たずにここにいる
降り始めの雨が花を赤く染めて
おそろいのブレスレットを赤く濡らした
瞬く警戒音が通り過ぎる
いつかふたりで生きることができるのなら
その手を放すことはないだろう
幻想を雨の中に──
赤く染まりゆく鼓動は引き千切られていく。
壊せばいい。気が済むまで。涙が枯れ果てるまで。私の哀しみは歌う。
欲しいものなんてもうなにもない。
なにを願ったっけ。
痛みに苛まれながら壊れるのだ。
壊せばいい。気が済むまで。涙が枯れ果てるまで。私の哀しみは歌う。
欲しいものなんてもうなにもない。
なにを願ったっけ。
痛みに苛まれながら壊れるのだ。
今、何を願おう。
…私が存在しなかった世界を創造することだ。