2023/12/10

ノスタル嫋々


揺れるカーテンの向こう、
垣間見えた空には雲ひとつなく、
まるで私の思い出箱のようにからりとしていた

味のしなくなったガムを銀紙に包むころには、
空の色さえ、忘れている