ずっとずっと先を想像する
痛みの無いクウカンはあるのか
私が『い無い』セカイを求めて
ずっとずっと先を創造する
星屑の無いクラヤミで消滅する
誰も『い無い』
何も無い…
掬えぬ水の冷たさに
映る紅い覆輪
形の無い一片が僕を探している
僕は水の中にいた
月が歪んで
僕が歪んで
誰も救えぬ形無い欠片となる
さらさらと
或いは
ざらざらと
思い出がすり抜けてゆく
闇だけの世界が音も無く私を浚う
最期の聲
明日を照らせず
さらさらと
或いは
ざらざらと
世界の片隅で吐き出された汚物は
忌み嫌われ
あとは固まるだけ
雨風にさらされ消滅するあいだも
月は揺れて
なにごともなかったかのように世界はまわる
痛みは時を読み
僕を削る
胃液色の汚れた陋劣の文字が漏れ
僕を飾るまで
孤独が時を踏み
レッテルの譜だけが残留するのだろう
いつか錯くのだ、
不確かな暗闇を奏で
始まりの花が
殻となった僕の内側を
甘い紅茶が撫でていく
(檸檬ノ記憶には
君ガ
いるのかもしれない)
黄色い未練を
曖昧な僕に注ぐ
わずかに浸る、Glitch断片
いざよう思いが
青に染みて
私は記憶に取り残される
幸せな思い出もあったはずなのに
悲しいことしか思い出せない
青は私を齧り
私の記憶からまた
幸せの断片を切り取っていく
幸せな思い出もあったはずなのに
悲しいことしか思い出せない