2024/01/22

ETTER




痛みは時を読み
僕を削る

胃液色の汚れた陋劣の文字が漏れ
僕を飾るまで




孤独が時を踏み
レッテルの譜だけが残留するのだろう

いつか錯くのだ、

不確かな暗闇を奏で
始まりの花が


2024/01/16

檸檬パッケージ


殻となった僕の内側を
甘い紅茶が撫でていく

(檸檬ノ記憶には
 君ガ
 いるのかもしれない)

黄色い未練を
曖昧な僕に注ぐ
わずかに浸る、Glitch断片

2024/01/13

秒的咀嚼音


いざよう思いが

青に染みて

私は記憶に取り残される


幸せな思い出もあったはずなのに
悲しいことしか思い出せない




青は私を齧り

私の記憶からまた

幸せの断片を切り取っていく


幸せな思い出もあったはずなのに
悲しいことしか思い出せない