悲しみの夜に
一人取り残されている
鏡に沈む幾望を
救うことはできない誰も
壊れた夜を仰ぐ
二度と戻れない
重なる花の儚さを
摘むことはできない
今でもぼくは
探し続けている
かたちのない欠片を
墨色の宇宙に星座を繋げて
また環りあう
果てのない底へ
堕ちてゆこう何処までも
さいのうのかけらもない自分が
汚れた断片を塗る、
汚れた雪が舞い落ちて
いづれ解けてゆくまで。
残片がアミダの道をたどり
せわしなく蠢いている
何処へ逝クのか
何処〓も逝クことは無いのか
アタリはあるのか
誰〓もわからない
雪片がナミダの跡を消して
し✓し✓と降る
此処ではない場所を求めても
此処〓しかいられない
ハズレの人生〓
唯しがみつくだけ
朧々″な月を見あ々″て
無の感情で死を待つ
ゆらゆらと灯る雪が
冷たくなった僕〓
降
る、
降
る
°