2012/05/12

いつしかの月へ


夜空を切る一粒の雨

冷たい粒子を感じて目を閉じる

揺らぎのない確信を飲む

それは喉の奥を流れて

僕の核心に付着した


やがて陽が空を切り

一粒の光が射すことでしょう

温かい粒子を感じる頃

僕は眠りに就くでしょう

僕は僕を抱いて


冷たい僕を

陽は溶かしてゆくでしょう

僕の粒子をいつしか

月が照らすことでしょう