血管に棲息している蟲が神経を破壊しているのか
朝からクソな痛みに拘束されている。どす緑色の
血が口とか目とか毛穴という毛穴から染み出そう
な気配を押し殺すように、苦い珈琲を流し込んで
奴らの機能損壊を阻害しようと試みるが、ちっと
も軽減されない。よく見たら、毛穴という毛穴は
鍵穴で、俺はこいつに制限されているようだ。だ
けれど、毛穴という毛穴…ではなく鍵穴という鍵
穴に適合する鍵を探し出して、施錠という施錠を
繰り返していては、
もう、
最早、
蟲は中枢にまで達して、
俺の機能は、停止せ、ざる…を……得な……