ーW H E N T H E S U N S L E E P Sー 唾 棄【字体安置室】
今日も明日も僕は変わらない。
世界も変わらない。
変わらない世界の中で
変わらなく生きていく。
ページとページの隙間で、
呼吸に罪悪感を押し付けながら。
削がれることなく薄ペラいまま。
ただ生きて死ぬまで生きて、痛みなく何事もなく過ごせたらそれでいい。
また一日、陽が沈まなかった。
耐えられない痛みに耐えていた。
耐えることができるのなら耐えられないとは言わないのではないか。
という屁理屈は過去に置いてきた。
痛みが痛いのだ。
だから陽が沈まなくても別にいいやと痛みの奥でやり過ごした。
昨日一日、何もできなかったことをすべて痛みのせいにする。
あんはっぴーな感情を、狂うフォントで飾りつければ、
また一歩、死が近づいてくる。
僕の半分が僕を憂い泣いている
残りの半分で自分を憎悪する
虹は美しく 二人を引き裂いて
僕の半分が君を思い泣いている
残りの半分で自分を嫌悪する
月は美しく 夜道を欺いて