2020/12/11

滅入ろ


目的地も

出口さえも見失う


生きる場所など どこにもない。





2020/11/09

illu意味nation


昆虫みたいに誘われて

迷い込んだヒカリのセカイは

僕に影を落とすのでした


僕はそれを踏み潰して

再びマクラなヨルへと帰すのでした


僕は僕を。

僕自身で。

2020/10/23

¦Rainy Day¦


雫の中の僕が僕を見ていた。

いびつな僕が地上に堕ちて、冴えない僕が僕を踏む。
僕の下で僕が死んだ。


ボクハナニモノナノダロウ


弾ける飛沫は味気なく散り、冷酷な痛みが警告する。


キミハナニモノデモナイ


なにも期待してはいけない。
入る傘などどこにもない。
暗い空からまた雫が産まれた。
弾ける泡沫は味気なく散り、たゆたう。

2020/10/03

幻葬棘(ゲンソウキョク)

現実に囚われた鏡の向こうは

虚飾のカオが笑ってる

私のカオは醜くも解放に満ち溢れている

猜疑心が色を失くしたけれど

怖くはない

ただ真闇木に咲ク花に

赤を探してあげよう

君の唇に似た強くて冴えた赤を


花散る頃

またひとりになってしまうけれど

寂しくはない

2020/09/23


新しい場所で新しくもない空眺めてた

悲しくもないのに悲しい気分で

2020/08/13

キジョウノクウロン/RaiL


壊れた虹から色が零れ、

割れた陽から光が消え、

僕という殻が滅びていく。


僕は、忘れるのだろう。

生きたことを。

散る花の匂いすら。

君を愛したことも。


不覚にも。

2020/08/11

キジョウノクウロン/RulE


深く、

迷う。


もう二度と抜け出せることはない。

どこにいても。

何をしていても。


忘れることはないのだ。

面影は尊く、

揺れる花にも重なるほどに。

2020/07/26

舌切ススメ


今でも悔やんでいる

どうしてあんなことを言ってしまったのだろうかと








僕の味蕾に罰を。




2020/05/05

↑脳 p a t t y↓

上も下もなイ

同じニンゲンなのに

なにが違うトいうの

アるのは頭の中デ蠢く蟲

バンズに挟ンで

あなタに差し上げまシょう

2020/04/12

孤独と雨


隔たりはあったように思います。



纏わり付く雨を払おうともせずに

自分を偽っていたのは、



不完全であることへの未練だったのかもしれません。







隔たりは高く強く、青く、






孤独は青く、





私を閉じ込めるには完全な冷たさを満たしていました。


2020/03/29

カレイドスコウプ


鏡と鏡と鏡の底に

言葉が墜落した

分解字体が物語を綴る


苦しさは古くなり

悲しみは心だけになっていた


私の目は匂いを嗅いで

私の手が空を仰いでる


私の心が私を棄てた